今回は「人生を豊かにする学び方」。
普段ならこういうタイトルはスルーしちゃうんですが、
「まなび」「ゆたか」あたりがoranje的にも当たり前のキーワードなので、よんでみました。
全体的にふんわりしている内容なので、
がっつり勉強したい人には物足りないかなぁという印象。
■(少し早いけど)夏休みの読書感想文の本選ぼうかなぁと思ってる、小学校高学年
■とりあえず「なんで勉強せなあかんねん」って思ってる中学生
■本苦手だけどなにか読んでみようかなぁ、っていう教育に興味のある高校生〜大学1年生くらい
■教育について自分の立場を明らかにしたいなぁ、っていう教員採用試験前の学生さん
にはおすすめかな、と思いました。
色んな教育関係の本とか読んできた人にとっては、
(たぶん)正直、ちょっと「聞き飽きた感」はあるので
「こういう本書くならおれやったらこういう言葉使うな」
って感じでよくある言葉の「見つめ直し」みたいな用途で読むといいかも。
個人的にひっかかったのは
①勉強する理由は「自由を得るため」で、自由とは「選択肢の拡大」である。との主張。
②オランダやデンマークなどを引き合いにした、成熟した市民社会のすがた。
です。
引っかかり方には、また質的な違いがありますが、
①は、少し穿った見方をしてしまいました。
「若い頃を楽しめて、今もそれなりの地位(やその他諸々)を手に入れた大人の言い分やんけ」と。
きっと高校生くらいの私ならそう思っただろうなーと思いました。
ともあれ、
自由の解釈や経験的な選択の意義はそれぞれ多様なので、
「言葉の見つめ直し」と言ったのはそのあたりが根拠になります。
②ここはヨーロッパ各国と日本の大きな違いかなと思います。
文化や制度などわかりやすそうでわかりにくい要因はありますが、
そのリアリティや具体的な教育計画、本のタイトルである「ゆたか」な「まなび方」のあたりはノータッチだったので、少し物足りないかなと思ったのはそこです。
ふんわりと書かれているため、読みやすいと思いますし、
わりと新しい本なので、時代背景も反映されていると思います。
「コレ読んでもうちょいあそこが知りたいからもっと勉強してみよかな」という1冊でした。
(①、②ともにそれぞれが1章立ってたりとか、それがテーマの本とかを次読むといいかも。)
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